円形脱毛症
原因
局所的な自己免疫疾患の一種と考えられています。私たちの身体には細菌やウイルスなど外敵から身を守るために免疫という仕組みがあります。その免疫が暴走し自分自身の細胞を攻撃してしまうことを自己免疫疾患と言います。その働きをもつリンパ球が誤って成長期の毛包を攻撃・破壊してしまうため、毛は縮んで休止状態になってしまいます。
このような免疫機能の異常を生じさせる要因としてはストレスや感染症、遺伝的素因など考えられていますが、まだはっきり分かっていません。
症状
いわゆる10円ハゲと言われているように円形に頭髪が抜けてしまいます。単発のものから複数個生じ繰り返す多発型、後頭部や側頭部の髪の生え際に帯状につながる蛇行型、頭のほとんどの髪が抜けてしまう全頭型、頭髪以外の全身の毛が抜け落ちてしまう汎発型などがあります。
当院での治療
外用薬(ステロイドやフロジン液)、内服薬(セファランチン)、液体窒素による処置、ステロイド局所注射(ケナコルト)、紫外線療法などを症状に合わせて行います。
病勢が強いものに関しては、ステロイドパルス療法などの適応になるため、大学病院などに紹介させていただきます。